ホメオパシーの基礎2 of SAM ホメオパシー コンサルティング

  物語セラピー(Narrative Therapy)として

最近、「物語セラピー(Narrative therapy)」ということが言われているようです。

全体思考的(つまりホリスティック)アプローチということで注目されているようですが、ホメオパシーは、そのまま物語セラピーです。
(但し、定義上、一般に言う物語セラピーとは若干異なるかもしれません)

ホメオパシーでは、身体のみならず、あらゆるレベルにおける症状やシグナルを統合して、クライアントの全体像を把握し、それに対応するレメディを選び出します。
似たものが似たものを治すからです。

極端な事を言えば、頭のテッペンからつま先まで、身体だけでなく心や魂まで、過去から現在まで、場合によっては将来の事についてまで、色々な情報を考慮に入れます。

単に情報を寄せ集めるだけでなく、レメディ選択の鍵になるような特徴を掴まなければなりません。
このためにホメオパスが行うことは、結局、クライアントさんの物語を聞くことなのです。

また、EBHの観点から言えば、物語とはクライアントさんの体験のことです。

レメディもまた、自然界に存するものとして、様々な物語(体験)を持っています。
レメディの持つ全体像とは、レメディの物語に他なりません。
クライアントさんの物語とレメディの物語が出会い、共鳴する時、治癒が起こるのです。

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  治癒の方向性

ホメオパシーでは、治癒の方向性ということを重視します。

レメディが自然治癒力に働きかけたことによって、望ましい自然な回復プロセスにあるかを判断しなければなりません。
「癒されている」というサインを確認する訳です。

望ましいプロセスとは、原則、癒しが、

  • 内から外に向かう(心から身体へ、内側の臓器から外側の臓器へ)
  • 重要な部分(臓器)から、より重要でない部分へ向かう
  • 上から下へ向かう
  • 症状や疾患が表れた順序と逆順に消えて行く(現在から過去へ)

このような過程にある時、癒しが起きて、良い方向に向かっていると解釈されます。(例外も、もちろんあります)

また、基本的に「排泄」は良い事だとされています。
発熱、発汗、発疹、排尿、排便、怒りや悲しみの発散など、「外に出す」という現象は、原則、抑えつけないようにします。

これらの、排泄、解放、発散を促すという発想は、現代医学とは正反対であり、伝統的な東洋医学などと同じような概念ですね。

たとえ身体症状が全て無くなっても、
気分が落ち込んでいる、だるい、やる気が起きないといった状態にある時、その人はホメオパシー的には、癒されたとは考えません。
むしろ抑圧された状態にあり、遅かれ早かれ何らかの問題が起き得るものと捉えます。

逆に、多少症状があっても、
ポジティブで、何となく気分が良くて、以前ほど症状が気にならないといった時、その人は癒しの過程にあると見ます。

ホメオパシーでは、心と身体、どちらか一方だけが癒されるという発想は無く、心が癒される時、身体もまた癒しの過程にあり、身体が望ましい過程で癒されれば、心もまた癒され、相互に関係し合っていると考えます。

ホメオパシーは、200年も前から既に、心や魂の領域を重視し、心と身体の関係を見つめ続けている、ホリスティックな体系なのです。

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  一般的なホメオパシーのコンサルテーション

コンサルティング、コンサルテーション、セッション、カウンセリング、相談会等、様々な呼び方をされているようです。

ホメオパシーのコンサルティングでは、前述のように「物語」を聞かれることになります。
コンサルティングにも様々な方法論があります。
200年以上に渡る一種の物語医学として、様々な場所で、様々な人が、
いかにしてクライアントの物語を受け止めるかについて試行錯誤を繰り返して来ました。

ホメオパスにもそれぞれ個性がありますから、全く同じコンサルティング手法というのは、厳密にはどこにも存在しないわけですが、
基本的には「あなたという個としての存在全体を知るためのもの」です。
その為にどういった切り口から入っていくか?
それが方法論の違いとなって現れるわけです。

ホメオパスの出身校や師事した先生等のバックグラウンドも、コンサルティングの手法に影響しています。
複数の方法論を組み合わせて独自の方法論とする人も、たくさんいます。
こういったことが、個々のホメオパスのコンサルティングの特徴となって出てきます。

いずれにしても、ホメオパシーのコンサルティングは、マニュアル化された機械的な作業ではないということなのです。
個々の人間の存在というのは、数値で表されるものではありません。
いわゆる「標準値」というのはありますが、あくまで平均を基準としたものであり、
「平均=ある人」ではありません。
色々な人がいて、それぞれに対応すべく、色々な聞き方が必要になってくるのです。

1回あたりのコンサルティングに要する時間も、ホメオパスの方法論によって違ってきます。
短くても1時間程度は掛かると思いますし、長いと3時間以上となります。

通常、初回が長くて(1時間半から3時間)、2回目以降(フォローアップと呼びます)は、初回より短く(半分程度)なります。

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  コンサルテーションの回数・期間

コンサルティングの回数、つまりは治癒に要する期間ですが、最低でも数回掛かることになるでしょう。
数年掛かる場合もしばしばあります。

大きく分けて2つのプロセスがあります。

  1. 最適なレメディ(シミリマムと呼びます)にたどり着くまでの期間
  2. レメディが自然治癒力に働きかけ、癒しが起こる期間

シミリマムにたどり着くまでの間に使用するレメディは、何らかの作用をすることもありますから、この2つのプロセスは同時進行しています。
これらのレメディによってクライアントの個性あるいは物語の中核といった様なものが、より明確に浮かび上がって来たり、部分的な改善が見られたりします。

あるレメディによって何も起きていないようでも、それはまた1つの情報としてシミリマムへ近づくヒントとなります。

Chris Kurzというホメオパスは、こうしたホメオパシーのプロセスをゴルフに例えています。
(「 Imagine Homeopathy 」 Georg Thieme Verlag, 2005 より)

目的は、グリーンの中央にあるカップにボールを入れることです。
コースと技量によって、1ショットでカップに入れられるかもしれませんし、5回ショットが必要かもしれません。
風もあるでしょうし、池や林などの障害物もあります。
どこに行っても、全く同じコースは存在しません。
プレイヤーは、常にカップがどこにあるかを念頭に入れて、安全かつ最短距離でボールを運ぶことに専念します。

ホメオパシーもこれと同じです。
常にシミリマムに最短距離でしかも安全にたどり着くことを目指します。

ホール・イン・ワン(シミリマム)の時もありますし、そうでない時もあります。

長いクラブ(高いポーテンシー)を使うか、短いクラブ(低いポーテンシー)を使うかは、コース(クライアントの個性・状態)次第です。
同時に幾つも、あるいは複数の違う場所から打つことはありません。

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  最適なレメディ(シミリマム)へのプロセス

シミリマムへのプロセスで最大の要素は、コミュニケーションであるという事です。
1回のコンサルテーションであなたの物語が完結!
・・・ということは案外難しいかもしれません。

あなたの物語には、病いからのメッセージが含まれています。
これらのメッセージを自分で明確に認識している人は、比較的簡単に表現出来るかもしれませんし、そうでない人は、気付くのに時間が掛かり、それらを表現するのに苦労する場合もあるでしょう。

ホメオパシーとは、あなたが自分自身への気付きを得るためのプロセスでもあるのです。

また、ホメオパスの方法論にもよりますが、ホメオパスの質問は、答えるのに時間を要するものも結構あります。

これは、ものの見方、そういう風に考えたことがないといった慣れの問題であることが多いですから、何回目かのコンサルティングで、ようやく腑に落ちる時もあるものなのです。

一方、ホメオパスはしばしば、物語の断片を寄せ集めて、物語の全体像を類推しながら、レメディを探していくという作業をしなければなりません。
(もちろんその作業の熟練度によって、シミリマムが見つかる時間が短縮されるという面はあります)

クライアントが効率良く本人の物語を表現出来るようにコンサルティングを進めながら、これと平行して、類推した物語から選んだレメディを実際に飲んでもらって、その反応を確認し、物語の理解にフィードバックするという作業を繰り返します。

結局は、クライアントとホメオパスの共同作業ということであり、話す側、聞く側といった一方だけの問題ではなくなって来るのです。
このコラボレーションが非常に効率良く行けば、シミリマムが早く見つかる可能性が高くなります。

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