現代医学のターゲットは、基本的に腫瘍そのものです。
腫瘍が良性か悪性か、どういう性質の細胞なのか、それらを調べることによって、どういった治療が出来るかを判断します。
現代医学の対応は、ガン細胞の振る舞い次第なのです。
従って、治療の焦点は、腫瘍のサイズや腫瘍の有無ということになります。
リスク・ファクターとして、喫煙・アルコール・栄養その他の、いわゆる生活習慣やストレスといったものを挙げていますが、現代医学の治療においては、これらの要素は副次的なものです。
彼らは、これらの要因を予防として改善することの有用性は認めても、それが治療となってガンが治るとは信じていません。
現代医学では、ガンは攻撃して抹殺しなければならない悪なのです。当然の結果として、三大療法(手術・化学療法・放射線療法)がメインとなります。
しかし、それで治るかというと、そうでもありません。
何をもって治ったと考えるか?
切っても焼いても毒を盛っても、ガンはしばしば再発します。
どんな療法にとっても、ガンの治療は大きなチャレンジであり、他に決定的な治療法が無い以上、現代医療だけを非難することは出来ません。
問題は、三大療法は心身へのダメージが大きいことです。
「ガンは消えたけれど、患者は死んでしまった」というのでは、何のための治療なのか分かりません。
治るにせよ、治らないにせよ、身体の機能不全等による生活の質の低下は、残りの人生に大きく影響します。
また、再発する人が多いという事は、大抵の場合、腫瘍を消滅させるだけでは、先送りにはなっても、根本的な解決・治癒にはならないということです。
もちろん状況によっては先送りも必要ですし、人によって考え方は違うでしょう。
しかし、ガンになった人は、常に再発の心配をしなくてはなりません。
どうやったら再発を防げるか、退院する時に西洋医学のドクターは教えてくれましたか?
検査を繰り返して、見つかったら再度治療をする。
見つからなかったらラッキーということです。
これは現代医療による治療を受けたとしても、他の方法によるサポートが必ず必要になるということを意味します。
精神的にも、身体的にもです。
(医師はそう言わないかもしれませんが、ガンになった人は分かっていると思います)
再発に怯えながら生活し、検査を続ける・・・
それで本当に治療したと言えるのでしょうか?
ホリスティック・ヒーリングにおいては、
ガンは他の病気と同様、我々自分が自己の内部に作り出したものであって、それはエネルギー・バランスの乱れを表すものに過ぎず、個々の感受性によって起こるものと考えます。
病気とは、攻撃して排除(attack and eliminate)すべき外敵(evil)ではなく、うまく付き合って行くべきものと捉えることから、
治癒へのアプローチ(戦略)は、自らの「滋養強壮(nourish and strengthen)」が主となります。
目的は、エネルギー・バランスを回復して免疫システムを機能させ、自然にガンが変容して行くような状態にすることなのです。
ホリスティック・アプローチでは、まず、何がエネルギーや免疫システムに悪影響を与えるのかに注目します。
- ひどい精神的ストレス
- 性格的な特性
- 肉体的なトラウマ
- (性的)禁欲
- 生活習慣
これらは代表的な例に過ぎませんが、しばしば、それぞれが複合的に影響しており、1つ1つ解決して行くというよりは、様々な側面から包括的・複合的にアプローチすることが必要となります。
従ってアプローチとしては、
食事療法、瞑想、イメージ療法、ヨガ、気功、太極拳、呼吸法、整体、各種民間手当療法などを行うなどの自助努力を基本とした上で、中国医学、アユルヴェーダ、ナチュロパシー、ホメオパシー等の特定のホリスティック・ヒーリングによる対応を加えることを考えます。
「
免疫革命
」等の著書により、画期的なコンセプトを提唱している新潟大学大学院教授・安保徹先生の免疫理論によれば、
「病気は、交感神経と副交感神経のアンバランスによって引き起こされる」
ということです。
(詳しくは先生の著書をご参照下さい)
この理論に基づき、安保先生は以下の「ガンを治すための四か条」を挙げられています。
- 生活パターンを見直す
- ガンの恐怖から逃れる
- 免疫を抑制するような治療(三大治療)は受けない
- 副交感神経を積極的に刺激して優位にし、免疫力を高める
ここにはホリスティック・アプローチのエッセンスが詰まっています。
特に興味深いのは、心が身体に及ぼす影響、そして慢性病における対症療法の弊害を免疫論の立場から説明していることです。
また具体的に免疫力を高める手段として、刺絡療法や爪もみ、玄米食、身体を温めるといったことを挙げておられます。
いずれもホリスティックな方法です。
最も重要な事は、安保先生は「ガンは治る」と言っていることです。
非常に勇気の要る発言ですし、各方面から誤解や中傷を受けたのではないかと思います。
こういう発言をすると、必ず揚げ足を取ったり、都合よく解釈したり、または悪利用しようとする人が出てくるものです。
今まで、ガンは不治の病と考えられてきました。
ガンだと言われたときの精神的なショックは、告知が当たり前になった現代でも、計り知れないものです。
現代医学によるガンへのアプローチの根底には、「ガンは治らないもの」という前提があるように見えます。
しかし、ガンが治った人の体験談を読んだり聞いたりすると、
多くの人が「絶対治る」「自分で治す」という強い意志を持っており、最終的には、ガンに感謝出来るようになったと言っています。
そういった人の多くが、自ら3大療法を捨てて、あるいは現代医療に見捨てられて、ホリスティックなアプローチによって治っています。
だからといって、誰もが簡単に治るものではありませんが、周囲が治らないという意識を持っている中で、自分一人が治ると信じることは難しいものです。
ましてや、主治医が治ると思わずに治療をしているとしたら・・・?
安保先生の功績は、治るためのモデルを提示したという事でもありますが、何よりも「ガンは治る病気である」という希望の光を灯し、治癒への1つの方向性を示した点にあるのだろうと思います。
NPO法人 ガンの患者学研究所
代表であり、ご自身も「治ったさん」である川竹文夫さんは、
現代医学や世の中の間違った常識に気付き、ガンが治った人(治ったさん)の話を聞き、治るという希望のシャワーを浴び続けることで、自分は治ると信じること、そして自分で責任を取って生活習慣を変える事が重要である
と述べています。
(「
「ガン・治る法則」12ヵ条
」川竹文夫著 三五館 より)
安保先生も川竹さんも、ことさらホリスティックという言葉を使っていませんが、共通しているのは、
「治ると信じる」「今までの常識を見直す」「責任を持って自分で治す」という人生の転換への気付き
です。
こういった氣付き(awareness)こそ、ホリスティック・アプローチにおいて最も重要な事なのです。

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