一道究めるは百門に通ずガンを治した人の心構え、生き方、日々の取り組みは、ガン以外の病の人にとっても非常に参考になります。 癒しのコツは、ガン患者、特にガンを治した人から学びましょう! |
西洋医学では、ガンは遺伝子のコピー・ミスということになっています。
なぜコピー・ミスが生じ、その上ガン腫にまで至るのかということについては、詳細が分かっているわけではありません。
結局、コピー・ミスを防ぐ方法は西洋医学的には見つかっていないということです。
科学的に突き詰めるならば、原因と結果がキチンと対応しなければなりませんが、生物、特に人間は日々複雑な営みをしていますから、これは大変困難な作業です。
タバコ=肺ガンというステレオ・タイプ的な見方をされていますが、タバコを吸う人全員が肺ガンになるわけではありません。これは相関関係であって因果関係ではないのです。
とはいえ「だから吸ってもいいんだ」というのは単純すぎます。相関が強いということは、タバコはリスク・ファクターとして大きな存在であるということです。
タバコを吸った人のうち、誰がガンになって、誰がならないかは分かりませんが、肺ガンになりたくないのであれば、吸わない方が良いということになるのです。
また、肺ガン以外の病気にも影響が指摘されているので、そちらも考慮しなければなりません。
こうして考えて行くと、ガンの原因というのを探るのは単純に一対の因果関係では無理があり、もっと複合的に考えなければならないことが分かります。
また、もう1つ考えなければならないのは、ガン細胞ないしは遺伝子のコピー・ミスは日常的に発生しているという事です。
ガン細胞は、様々な見解があるとはいえ、1日3,000~5,000個も発生していると言われています。
それらは無制限に増殖しているのではなく、免疫システムが処理しているのです。
何かが起こると、処理能力を超えてしこりを形成するまでに増殖することになるわけですから、この切り口から考えると、病としてのガンの原因というのは遺伝子のコピー・ミスが生じることではなくて、処理能力の方が低下することであるとも言えます。
生体内では、遺伝子のコピー・ミスがある程度はどうしても発生するという想定があって、このプロセスの流れと、それを処理する免疫システムのプロセスの流れとの動的均衡が好ましい状態で保たれているのが健康な状態(ホメオスタシスが正常な状態)なのでしょう。
進化論的に考えれば、コピー・ミスが日常的に起こるから、生存上それに対処するための免疫システムが発達したと言えるのではないでしょうか。
ホリスティックな観点からは、個々の因果関係を突き詰めるというよりは、上記の様な動的均衡を好ましい状態に保つことが癒しに繋がる、つまりは動的均衡を乱す複合的な要素がガンの原因と考えます。
現在西洋医学でも、ガンは生活習慣病であるとようやく言われ始めました。
これは予防という観点からですが、生活習慣の乱れがガンの原因であると言っているのと同じことです。
しかし不思議なことに、ガンにならないように生活習慣を改善しなさいと言いながら、いざガンになってしまうと、生活習慣の指導がガン治療に寄与するとは積極的には考えられていないようです。
西洋医学ではガンの原因はどうやらこれだと認識しつつも、その解決策が西洋医学的でないため、それでガンが治ってしまうと都合が悪いという面もあると思いますが、ある意味、原因を認識しながらも目を背けていることにもなり、結果的には原因は分からないと宣言しているようなものです。
原因は分かっていないとするなら、どうして根本治療が達成できるのか?
原因は分かっているのに目を背けつつ侵襲的治療だけを行使するのか?
ガンが治せる病気であることに氣付いた人たちは、この疑問に目覚めました。
自分の身は自分で守るしかない。そして、ガンを治す近道は、自分で出来ることであったのだ。
そういう自覚が得られたのです。
多くの治った人が実践していることは、生活習慣を改善すること。食事を改善すること。ライフスタイルを改善すること。
それらを実践するための心を変えること。
この事実は、裏返すとガンの本当の原因を指し示しています。
治るためにしなければいけないことは、原因を取り除くことであるのですから。
ホリスティック医学やホメオパシーの見地からも、ガンの原因とその治し方は、そのまま適用出来ます。
例えばホメオパシーの開祖サミュエル・ハーネマンは、生活習慣を正せと、もう200年以上前に唱えています。
その上で、心身に優しい適切な治療をしなさいということなのです。
病の真の原因とは、自分という存在としての動的均衡、すなわち根源的には生体エネルギーのハーモニーを乱すもの。
ライフスタイルの乱れ、食事の乱れ、そして心の乱れが病を引き起こすのです。
上述の観点から病の原因を考えてみると、病の原因は人それぞれであると分かります。
従って、それぞれの人が自らの病の原因について、じっくりと向き合わなければなりません。
以下の側面から分析してください。
- ライフスタイル(運動、就寝時間、睡眠時間、起床時間、趣味、仕事など)
- 食事(三白食、動物性食品過多、甘味、飲酒、過食、化学調味料、油など)
- 心(人間関係、仕事、死別・離別、事故などのトラウマ、生き甲斐など)
- その他(医原病、生活環境、居住地など)
ガン患者を含めて多くの人が、自分の病の原因は何だったかについて深く考えていないようです。ある意味死を突きつけられたガン患者でさえそうなのですから、そこまで深刻でない病の人は、尚更かもしれません。
ホメオパシーでは、コンサルテーションや質問表などに回答する行為が、病の原因を探ることにも繋がります。
ホメオパシーという療法自体が、それぞれの原因1つ1つを全て解決していくというプロセスを採るものではありませんが、ハーネマンが述べているように、生活習慣を改善することは、ホメオパシーによる癒しの効果を上げるためにも重要なことです。
現代の著名なホメオパスの中には、歪んだ生活習慣に起因する症状は、ホメオパシー的な治癒の方向性に従わない、という厳しい指摘をする人もいます。
こういった面からも、ホメオパシーという癒しのシステムの一つの要素として、原因を認識するというのは大変重要なことなのです。
付け加えるなら、この原因となる事象に対してどう感じ、どう反応(対処)するかが、ホメオパシーのレメディを見つけるための鍵となります。
ホメオパシーの相談をするまで、こうしたことについて考えたこともなかったという人がたくさんいます。
さて、提示した病の原因となる要素について、合意出来ない、納得出来ない人もいるかと思います。
それぞれの人生ですから考え方は様々ですし、病の種類・状態も人によって違いますから、全ての原因を改善する必要があるかどうかもまた、人それぞれかと思います。
特に、栄養学や医学的観点については、今までの人生で培ってきた「常識」や「信念」に照らし合わせて、納得行かない、腑に落ちない人もいるでしょう。
しかし、心底から病の状態から抜け出したいのであれば、例えば玄米菜食を信じない、肉や牛乳は身体に良いものと信じている、科学的根拠に欠けるなどの疑念があっても、それらをあなたの病を引き起こした可能性がある要因として一切考慮せずに、最初から排除することが論理的に整合性のある態度だとは思えません。
「うまく行っていないことには、何か原因がある」
ビジネスであれ、医療であれ、人間関係であれ、どんな領域でも物事を好転させようと思うなら、そこにどんな要因があるのかを探るのが合理的な姿勢というものでしょう。
そういった姿勢・態度の根底にあるのは、心の在り様です。
人は、信じたくないことは分からない、理解したくないものなのです。興味のないことは、目に入りにくいのです。自分の好きなものを、正しいものとして選択したがる傾向があるのです。
その「思い込み=信念」を変えること、それには論理的であると同時に、感性を働かせることが大切です。
「何かが違うぞ」その心の声に耳を傾けてみてください。
心を開いて自分と向かい合うこと。
それが何よりも大切であり、原因を分析する究極の目標はそこにあるのでしょう。
病の原因分析から治療の選択へのプロセスは、生き方の選択でもあるのです。
私がよく引き合いに出すホリスティックな概念が常に心の在り様を最上位に置くのは、それが治療法の選択及びその取り組みの際に、生き方の選択として、あらゆる領域に影響するからなのです。
ガンに限らず、病気の根底にあるのがストレスなどの心の問題です。
事故などによる恐怖、死別・離別などによる悲しみなども、心の問題に含まれます。
そして、自分らしく生きていない、あるいは生き甲斐の喪失といった、自らの存在としての中核的なテーマはやはり心の問題です。
短期的なことも、長期的なことも、その両方の組み合わせも、あるいは過去のこと、現在のこと、全部ひっくるめて、より良く楽しく生きるという意味において、自分の内面(心)と向かい合い、対処していかなければなりません。
ライフスタイルや食事の乱れは、ストレスや心の癖と連動しており、切り離すことは出来ません。
また、不安、恐怖、憎悪、怒りなどの感情による心のハーモニーが乱れは、それ自体が生体の動的均衡にとって脅威になり得ます。
もしかしたら不安や恐怖、あるいは、やる気や治る意志などを尊重することは、(科学的な見地からは)馬鹿げたことと感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここで考えていただきたいのは、科学の主流である唯物論的・還元論的に考えれば、心や意識は後発事象であるということです。
身体に異常があるなど生体にとって不都合なことが起きているから、痛みやそれに伴う不安や恐怖が脳という機能を通じて“私”に生じるのです。
そうすると後発事象だからこそ、不安や恐怖といった感情は、身体の不都合を示す現象、つまりは症状であるとも言えます。
これらの現象(感情など)は、自らの内外における異変を示すものです。
身体的な病変(ガンなど)であったり、脳の機能そのものの異変であったり、あるいは自分らしくない生き方や好ましくない環境であったりするわけです。
従って、唯心論的に意識や感情が先にあろうと、唯物論的に後から生じるものであろうと、ある病の状態にある人に、強いネガティブな感情や感覚がある以上、生体への好ましくない状態は解消されていないということになります。
免疫システム、ホメオスタシスといった医学的な概念も含めて、生体に備わっている自然治癒力は、今のあなたが出来る範囲の事をするだけ。そしてその力は生体防衛に使われるのです。
場合によっては、命を守るための優先事項があったり、切り捨てるものがあったりするかもしれません。
優先事項が何かを事細かに窺い知ることは出来ませんが、自らの生存を助けるための最善の、あるいは唯一の選択がガンになる、あるいは他の病気になることである可能性もあるのです。
例えばある人が、好きでもない仕事をやって、上司とは折り合いが悪い、残業は多い。
ついつい夜遅くにヤケ酒、ラーメンに餃子追加。
辞めようにも、住宅ローンがまだ残っていて、子供もまだ小さいし、他にやりたい仕事もない。
そんなライフスタイルだから、休日はぐったりして外出もする気にならないし、子供の事も家庭の事も一切妻任せで、むしろ家では針のムシロ・・・
こんな人がこの生活をやめたくても、やめられない。誰か助けてくれと、深層心理では思っていても、どうにもならないわけです。
このまま続くとヤバイと本能は感じています。唯一の解決策は、本当に取り返しがつかない事になる前に病になることかもしれず、ガンにでもならないと、この状態を抜けることが出来ないとしたら、潜在意識は実際にガンになることを選択することもあるでしょう。
実際に、深刻な病になる人は、こういった状態の人が多いのです。
この選択は気付かぬ内に、つまり顕在意識上に強く表現されずに実行されていますから、潜在意識ないしは本能が指揮しているわけです。
親が非常に厳しかったり、両親が不仲だったりする幼い子供が、親を自分に引き付けるために喘息やアトピーになったりするという指摘もあります。
幼い頃、仮病を使うと母親が優しくしてくれるという事を経験している人もいるでしょう。
仮病の場合は、顕在意識が自らの利得のために指揮しています。
生存本能を脅かされた潜在意識が、自らを守るために無意識に(潜在意識ですから)同じ様な選択をしないと言い切れるでしょうか?
潜在意識が選択した、病によって得ているメリット、病にでもならないと得られないもの、それが疾病利得と呼ばれるものです。
疾病利得がある時、それは今そのままの状態、環境で、即座に治ると困ることになります。
本人は認めたくないことかもしれませんね。自分は治したいと思っているのです。
しかし、元の生活、元の環境に戻ると、また同じことの繰り返しです。
ガンが治らないけど、死なないままであれば、仕事に行かなくて済む、家族も優しくしてくれる、子供と一緒にいる時間が増える・・・
病気でいれば、ママが優しくしてくれる・・・
生活習慣や心の問題を解決しないまま、手術などでガンを取り除いて元の生活に復帰した場合などで、ガンが再発するパターンも、この原理が働いているようです。
上記の「ガンが治らないけど、死なないままであれば」の所を、ガンではなくて他の病気に置き換えても、同じことが当てはまるケースが意外と多いでしょう。
潜在意識の働きは強力でありながら、意識上で認識するのは難しいものです。
強い意志で治そうとしても、潜在意識が「イヤ!」と言っている状態では、治癒が思うように進みませんから、潜在意識と顕在意識が向かう方法を一致させなければなりません。
この2つが手を携えた時、初めて治すための強い「意図」を持ったことになり、ここから真の癒しが始まります。
自らの病の原因を探るプロセスにおいて疾病利得という概念を認識することは、本当の癒しの実現のために必要なことなのです。
ホメオパシーでは、Maintaining Causeというものを考えます。病気を維持する要因、つまり歪んだ生活習慣や環境のことです。
これらが疾病利得と結びつく時、その要因を解決しないと、ホメオパシーのレメディをもってしても、改善が見られない場合があります。
病気であることがサバイバルのための代償行為であり、最高の戦略かもしれないのです。
病気を治した人からしばしば発せられるフレーズ、「治す気持ちを強く持て」などは、実は単純な根性論ではなく、治すための健全な「意図」と強く結びつくものと、私は思います。
治りたいという願望だけでなく、本当に治るために必要な行動を起こす決意をすること、そのために自らの(隠れた)本音を正視する姿勢なのです。
そういった健全な意図を築き上げるために理解しておくことは、
潜在意識が本質的に自らを守るために選択したもの、例えばガンが、治らないものであろうはずがない
ということです。
病気になることもまた、自然治癒力の働きのうちとも言えます。その選択を尊重し受け入れることが、病から癒しへの重大なキッカケとなることでしょう。

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